誘拐監禁事件に考えること

今日は朝、英会話のレッスン、夕方から整体でした。

夜の電話待機がないので、のんびり。

昨日指令の出たやり方で食事をしようとしていますが、なかなか難しいです。

せめて、毎食、葉物野菜のサラダだけは摂ることにして、お菓子を我慢しています。

果物とピーナッツは食べちゃってますけれど。

先週、整体をお休みしたので、2週間ぶりのせいか、まだ9時半なのに、眠くて眠くて。

今日こそ早く寝るぞー。

ところで、昨日だったかな、中学生の女の子が大学生に連れ去られ、監禁されるという事件の裁判が始まったらしいですね。

私はニュースを見逃してしまいましたが、FBで犯人が精神病かなにかなので責任能力なしとしようとしているらしい、と書いている方がいました。

そのような事件を起こすかもしれない精神病を患っているから責任能力なしとすれば、今後その病気の人の自由や権利を制限しなければいけなくなるのでは、とその方は書いていて、私も激しく同意しました。

それに対して、自分にも中学生の娘がいるという男性が

「施錠していない、柵も低い、駅まですぐ目と鼻の先の場所なのに、逃げないなんて信じられない。自分の娘にも聞いてみたけれど、なぜ逃げなかったかわからないと言っている」

という意見を書いていました。

これを見て、ああ、またか、って思ってしまいました。

何か起こると、みんな、自分の考えで判断しようとします。

普通はそれでいいのですが、いじめ、レイプ、ストーカーなど「自分は関係ない」と思っている事件に対しても「自分の経験から」判断してしまいます。

だから、いじめであれば「なぜ親に言わなかったのか」「いじめられる方にも問題がある」とか、レイプなら「相手を挑発するような格好をしていた」「襲われても仕方ないような暗いところを歩いていた」、ストーカーなら「そんな相手と付き合ったのが悪い」「相手によっぽど悪いことをしたから恨まれたのでは」などと言ってしまいます。

けれど事実は、いじめは少しずつエスカレートしていくので、本人が気づいた時には「親に何をどう言っていいかわからなくなっていた」りします。

レイプというと、見知らぬ人からの犯行のように思われがちですが、実は身近な人が犯人のことが多いそうです。

つまり、「いつも普通に」喋ったり、友達として付き合っていたりする人が豹変したりするわけで、服装やどこを歩いていたかは、関係なかったりします。

ストーカーは、されたことがある人でなければその恐ろしさはわからないでしょうけれど、普通に付き合った相手と別れようとしたり、交際を申し込まれて断っただけで相手がストーカーになったりするわけだから、どうしようもありません。

そもそも、いじめられるような、つまり何かその人に問題があるからと言って、いじめていいのか?

派手だったり露出の多い格好をしている暗いところを歩いている女性ならレイプしていいのか?

好きなのに思い通りになってくれないからと、ストーカーになって相手を脅していいのか?

いいはずがありません。

家に誰もいないと知ったから泥棒に入ろうと思う、というのは理解できますか?

相手が抵抗する力が弱い老人や子どもだったら、誰も見ていないようなところを歩いていて強盗にあったら、強盗をする人間ではなくて、そんなところを歩いている人が悪いですか?

そんなことを言う人は、いないと思います。

けれど、誘拐とかレイプやいじめといった、特に人権に関わるような事件の場合、なぜか加害者をかばったり被害者を責める発言をする人、案外多いです。

子どもと言えば、よく子どもを虐待する親が、「しつけのつもりでやった」などとふざけたことを言いますが、しつけで殴ったり投げつけたりしていいものなら、裁判なんていらないと思います。

同じように死ぬまで殴ったり投げつけたりしてやればいい。

急にハムラビ法典の信者になる私。

話が戻って、「この被害者の中学生の女の子が逃げなかったことが信じられない」という中学生は、普通の家庭で大事に育てられたお嬢さんで、きっとそんな恐ろしい経験など、つゆほどもしたことがないのでしょう。

「うちの中学生の娘はそう言ってるよ」と言うお父さんは、自分の娘が普通の中学生だと信じているからそう言うのでしょう。

でも、「結果として」駅まで近いとか、柵が低いとか、施錠されていなかったのだとしても、それを彼女が知らなかったら?

施錠しないという罠を何度かかけられていて、のこのこ外に出たところを捕まってひどい目に遭わされていたら?

逃げたりしたら、お前の家族を皆殺しにする、というのも誘拐・監禁犯の常套句です。

その家族がお前を見捨てた、お前なんかいらないから探してもいないよ、と他には味方がいないと思わせるのもよくある手口です。

きっと、件の父娘はそんなことは考えたこともないのだろうな。

そしてふと思ったのですが、私が娘を育てたアメリカでは、誘拐に関して、いろんなことを子どもに教えます。

連れ去られたら、殺される可能性がとても高くなるので、その場でできる限り抵抗する、車には乗らない努力をする。

親は大人で、自分の身を守れると信じて、家族を皆殺しにするなどと言われても逃げられるチャンスがあったなら、逃げる。

警察への電話の仕方を覚える、等々。

危機管理。

やっぱり必要だな、と思いました。

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