昨夜は夫が残業後に飲んだとのことで、帰宅が12時過ぎでした。
私がベッドで本を読んでいるところに帰宅した夫。
着替えてベッドルームから出て行って、ちっとも戻って来ない…と思ったら、案の定リビングのソファで寝てました。
なんとか起こしてベッドに送り込みましたが、私はまた寝そびれてしまう結果に。
早く寝ようと準備万端だったのに、なぜかいつも邪魔が入るんですよね。
そのせいで、今日はちゃんと起きたらすでに9時でした。
ひえ〜
午前中に友達とのお茶の約束があったので出掛け、おしゃべりしていったん帰宅。
そのあと、歯医者へ行ってきました。
去年の4月頃からお世話になっている歯医者さん、一連の治療がとうとう今月の半ばに終わりそうです。
もとはと言えば、2年半前に右上の奥歯が痛みだし、歯茎が腫れ、歯槽膿漏で抜歯と言われて納得が行かず、あちこち専門医を回った挙句に今の歯医者さんに行き着いたのでした。
子供の頃からやたらに歯が弱かった私。
インプラントもいくつか入っています。
できればもう抜歯はしたくなくて、最初の歯医者さんと2軒の専門医に行き、4軒目で言われたのが
「歯槽膿漏じゃないですよ」
そう聞いた時には、本当にびっくりしました。
反面、ずっと納得が行かなかったというのは、やはりカンが働いていたのかな、とも。
理由を聞くと、歯槽膿漏なら、1本の歯だけ腫れて、他の歯茎にはなんの問題もないのがそもそも不自然とのことでした。
多分歯が割れているのでは、とCTを撮ったところ、確かに綺麗に、真っ二つに割れていました。
そのせいで歯茎に炎症が起き、腫れていたのです。
なんで歯周病専門医と言ってた人たちがそれに気づかなかったんだろう?
その疑問はさておき、この歯医者さんでは、いったん歯を抜いて、割れた部分を接着剤で修復してまた戻すという実験的な治療ができるとのことで、お願いすることになりました。
ただ、そもそもなぜ歯が割れたのか聞いたところ、先生が徹底的に診てくださり、結局のところ噛み合わせに問題があるので、もしその治療をしても全体の噛み合わせの問題が残っていれば、また歯が割れる可能性がある、と。
事実、私は今回の歯が腫れる前に、インプラントを入れていた左の奥歯をダメにしていたのです。
夜、寝ている間に歯ぎしりをしたり、ぐっと食いしばったりして歯をダメにしていたわけですが、ちゃんとした噛み合わせであれば、そもそも歯ぎしりや食いしばりでそこまで歯に負担が行くことはない、そういう構造に本来はちゃんとなっているはずなのだそうです。
けれど、噛み合わせが悪かったり、歯並びが悪かったり、歯が治療で不自然な形になってしまったりすると、歯にはもちろん、顎や首などの筋肉にも影響が出てしまう。
顔の筋肉にも影響があるとのことで、確かに私はいつ頃からか、写真を撮ると左右の顔のバランスが悪く、目の大きさも違っているのがはっきりわかります。
それも、その噛み合わせのせいで、片方だけで噛む癖がついてしまっているからなのだそうです。
歯ぎしり防止なら、寝ている間はマウスピースなどでプロテクトするのが簡単ですが、本来の歯の仕組みを考えるとそれはあくまで寝ている間の負担を減らしているだけで、普段は不自然な形で歯を使っていることになる、とのことでした。
というわけで、噛み合わせを変えるべく、クラウンなどを入れ替える大々的かつ長期計画が始まったのですが、やっと最後に割れた歯の治療に入る直前で、私のガンが発覚。
先生曰く、その治療をするとすべての治療が終わるまで、長い時間がかかる。
身体にガンの治療という大きな負担がある中で、食べるのに不自由する時期が長引くのはあまり得策ではない。
なので、割れた歯の治療は諦め、抜いてブリッジを作り、早く治療を終えてちゃんと食べられるようにする方が、身体にとって良いだろうとのことでした。
そもそも、その治療ができるから選んだ歯医者さんで、抜いてブリッジならどこでもできたんだけどという気持ちもありましたが、わたしももう手術や抗がん剤だけで手一杯、歯とは言え手術になるわけで、それに耐える気力はないかもと思い直し、先生の勧めに従うことを選びました。
歯を抜き、ブリッジを作ってもらい、数ヶ月かけて噛み合わせを調整してもらい、やっと次回、クラウンの本留めというところまで来たわけですが、今日はいつも忙しい先生が少し余裕があったのか、科学的、医学的になんの根拠もない、ただ経験則からだけだけれど、と前置きをして、こんな話をしてくれました。
「治療中にガンがわかったという患者さんは、今まで何人もいるんですよ。
その中で、やはり噛み合わせや歯並びが悪くて調整に来られた方で、ほとんど治療が終わっていたり、最後まで終えた人たちは、元気になってるんです。
反対に、ガンになってしまったと治療を中断した人は、そのまま戻ってこない。
やはり歯がちゃんとしていて、しっかり食べられる人は、特に消化器系はね、よくなるんだなって思うんです。
食べられているように見える人でも、噛み合わせが悪ければ、どちらか片側にだけ負担がいったり、ちゃんと噛まずに飲み込んだりしているわけで、お腹には負担になりますからね。
しっかりとした噛み合わせで、ちゃんと食事が摂れる人は、元気になります。
(あなたも)来たタイミングが本当に良かったですね。
太るとか気にせずに、しっかり噛んで、どんどん食べてくださいよ。
食べることイコール体力ですからね。
しっかり食べれていたら、病気なんか治っちゃいますよ!」
ああ、だから先生は、あの時早く治療を終える方法を提案してくれたんだなぁ、と本当にありがたい気持ちでいっぱいになりました。
確かに、歯を抜いてブリッジにするだけならどこの歯医者でもできたでしょうけれど、こんなに長い間かけて噛み合わせを細かく調整してくれることはなかったと思います。
そもそも、噛み合わせ、ということに注目してくれた歯医者が今まで、なかったわけですから。
こんな話をしてもらい、タイミングが良かった、運が良かったと言ってもらって、ご機嫌よく家に帰りました。
夜は整体にいってこの話をしたら、また別の面白い話を聞くことになったのですが、長くなったので今日はここまでにして、明日また書きますね!
それではおやすみなさいzzz