ハイパーサーミア(温熱療法)治療前の顛末

今日は抗がん剤フリーな一日。
朝晩の軽いむかつきはあるものの、気力が戻って来ました。
気持ちが楽になったのもあるかも、です。

午後、手術以来ごぶさたしていた方とお茶をしました。
久々に顔を見たら、ちょっと泣けてきた汗
喋りまくってあっという間に時間が経ちましたw
いつも会っていた同じカフェで会ったのですが、そこの店員さんが私の顔を覚えていてくださったようで
「しばらくお見かけしませんでしたね」
と声をかけてくれてびっくりするやら嬉しいやら。
こういうちょっとしたことに、ありがたいなぁ、私も頑張らなくちゃ、人には優しくしなくっちゃ、と思います。

その後、ハイパーサーミアに行ってきました。
ハイパーサーミアは、ガンの治療のひとつとして、温熱療法をするための機械なので、本当はハイパーサーミアに行ってきた、というのは変なのかな?w

温熱療法とは、その名の通り、患部を温めるというもの。
皮膚など表面を温めるのと違って、この機械では体の内部を温めることができるそうです。

ガンは43度で死滅する(ことが多い)と言われています。
インフルエンザなどで高熱が出た後にガンがなくなったという話も、よくあるようです。
また、体温が1度上がるだけで免疫は何パーセントだったか上がる、とも言います。
体温が低いと病気をしやすいというのは、いまや常識と言ってもいいのではないかと思います。
また、この療法で、抗がん剤の副作用が軽減するとも言われており、興味を持っていました。

その後、「抗がん剤を受ける時に読む本」という本を書かれた加藤医師の動画セミナーなどでも、このハイパーサーミアを勧めていることを知りました。

調べてみると、大阪でも何箇所か、この療法を受けることができます。
回数などの制限はありますが、保険適用にもなっています。
実際に病院に連絡してみると、今かかっている先生からの紹介状と画像データが必要とのことでした。

抗がん剤入院した当日、この温熱療法を受けたいと言ったとき、主治医の先生は
「効くという保証がない、温泉にでも行った方がまし」
と否定的でした。

その時は、そうなんだ〜と流していたのですが、実際に始まってみると抗がん剤の副作用がそこそこつらくて、もとより体温が低いこともあり、やはり温熱療法を受けたいと思いました。

退院の日に、再び主治医の先生にそう伝えると、先生は明らかにムッとした様子でした。

「ちゃんと保険が効く治療ならやってみたいんです。
副作用も出て気持ち悪くなったりめまいがしてフラフラしたりしてますし、気持ち悪いのは看護婦さんが薬をくれて少しましになりましたが、温熱療法でそういうのも緩和されることがあるようなので。」

めげずにそう伝えると

「え?薬?何飲んだんですか?!」

「いや、わからないですけど、むかつき止めって聞きました」

「なんて言う薬ですか?!」

なんだか詰問口調で、ちょっとムッとしてきましたが、なんとか思い出して

「アレキノなんとかって言ったかと思います」

私が言い終わるかどうかのうちに

「アレキノシンね!じゃ、出しますから」

「それで、次回はやはり外来になるんですか?
ちょっと心配なんですけれど、食事とか」

「家で、好きなもの食べた方がいいですよ」

「食事を準備したりがね、心配なんです」

「そんなの買うなりなんなりしてください!」

いや、そうなんですけどね、それが不安って、言ったらいけない?
そう思って黙ってしまった私に先生はまずいと思ったのかどうかわかりませんが、

「次回は点滴の時、吐き気止めを追加しますので、問題ないと思いますよ。
血糖値も一時的には上がりますがすぐ戻りますし、今までの数値だと大丈夫です」

そういうことは、次回の治療の方針として、最初にちゃんとお話していただきたいな、と正直思いました。

「紹介状ですけど、今日言われて、すぐには書けませんよ!1週間とかね、時間かかります」

「はい、大丈夫ですのでお願いします」

あらかじめ書いておいた病院名などを渡すと、先生は一度病室を出て行かれました。

その後少ししてまた戻って来て、さらにトゲトゲと、

「紹介状ね、私は抗がん剤の間、一時的に主治医をしているだけで、もともとあなたの主治医は外科なんです。
私の一存で紹介状書く訳にはいかないので、外科に相談しないと。
ですからもっと時間がかかりますよ!」

「はい、大丈夫です」

「その治療はなんの保証もないですからね!
効かないくらいならいいですけれど、それで抗がん剤の治療効果を損ねるようなことになってあとで後悔するようなことになっても自己責任ってことですよ!」

なんだかなぁ…脅されてる?
そこまで言うほどたいそうな怪しい治療をやる、って言ってるわけではないと思うんですが。

もう、とにかく紹介状書いてくれればいいや、くらいな気持ちになっていたので、

「はいわかりました。よろしくお願いします」

とだけ答えておきました。

そんなこんなで退院の日は、副作用のせいではなくムカムカしていたのですが、それで免疫下げたら本末転倒、家族や友達に愚痴ったり、「抗がん剤をすることになったら読む本」の加藤先生に相談メールという名の愚痴メールを書いて発散。
(加藤先生その節はごめんなさい。多分これ、お読みになっていらっしゃらないと思いますけどw)

すると、退院の翌日、病院の事務方さんから電話が。

「ご希望があった紹介状ができてます〜」

ひゃ〜えらい早い!
何があったのでしょうかw

えい、っと勢いに乗って、まだ紹介状を手にしてもいないのにハイパーサーミアの病院に電話、その週末である先週の土曜日に予約が取れました。

というわけで、いろいろありましたが、無事、熱療法を受け始めることができたのでした。

ちなみに、昨日の診察では先生はとってもにこやかで、とても親身にあれこれ話してくださっていたので、あの時は何か虫の居所が悪かったのかしら?
それとも退院前の会話が私の被害妄想?w

長くなってしまったので、施術の様子はまた次回に。

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