私的には早めに寝たのに、朝、まだ疲れてました。
とりあえずゆっくりお風呂に入り、支度をしようと髪を乾かしていたら、あれ?なんか変?
グラっとした気がして自分の体調のせいかとドライヤーを止めると
「地震が来ます。地震が来ます。大きな揺れに注意してください」
マンションの警報が言い続けています。
うわ、地震か!
慌ててテレビをつけると、速報が流れていました。
どうも大きそう。
それに、揺れが長い。
お風呂から出た後で、バスローブを羽織っていて、下着もつけていなかったことに突然気づきました。
慌ててベッドルームに走り込み、服を着てもまだ揺れています。
「地震が来ます、地震が来ます」
大音響で連呼し続けるマンションのインターフォンのパネルがカンに触り、あれこれ押してみましたが、音が止まりません。
諦めてソファに座ると、すでに揺れは収まり、「地震が来ます」の連呼が間抜けに聞こえましたが、そのうちやっとおさまりました。
あちこちに安否確認、あちこちから安否確認。
一番最初に連絡をしてきたのは夫で、すでに出社していてかなり揺れたとのこと。
後ほど、エレベーターが止まっていて、7階にある食堂に食料品を運びあげるのを手伝ったりしたそうです。
うちは18階なのでいろいろご心配してくれる方も多かったのですが、免震構造のおかげか、そもそもこのあたりの震度が4程度だったからか、物が落ちることもなく、バタバタしていたので揺れていて怖いと思うヒマもなく、でした。
そのうち、気がついたら電車もみな止まっていて、仕事にも行けずじまいに。
いつも利用する御堂筋線は終日運休の見込みとのことだし、もういっか。
ということで、もう家でのんびりを決め込み、だらけて過ごしました。
夕方になって、御堂筋線が一部運行を始め、行こうと思えば行けたのですがもう気持ちがついていかず、予定通りおやすみすることに。
今月は休みまくりで、今日が最後の出勤日だったのにこんなことになってしまいましたが、少し骨休みができたことは、正直助かりました。
夫も帰宅時間になり、いつも利用しているJRは復旧していなかったので、少し歩いてうちの最寄駅に1本で帰れる地下鉄で無事、帰宅してきました。
「歩いて帰ろうかとも思ったんだけどさ、暑かったから電車に乗っちゃった」
電車が動いているのに無理に歩く事もありませんけれども。
もともと市内に住むことにしたのは、こういう時に徒歩で帰宅できるところに住もうね、と夫婦で話していたからです。
オランダから帰国する前の年に東北の大地震が起こりました。
あの時は娘がオランダに来るため成田空港で搭乗待ちの時に被災しました。
スカイプで喋っている向こう側から
「余震がくる可能性があります。窓から離れてください」
というアナウンスが聞こえてきて、空港の窓だらけの構造を思い返すと、生きた心地がしませんでした。
そのうち携帯の電池が切れそうだからと連絡も取れなくなり、翌日やっとドイツ行きの飛行機に振替輸送が決まったものの、ドイツからオランダへの接続便がなくて一晩ドイツに泊まり、やっとのことで家に連れて帰ったのは、その翌日のこと。
自分が被災するのも怖いけれど、無事を確認してはまた別の心配をする繰り返しで、ろくろく眠れず、実際に娘の顔を見るまではずっと緊張状態でした。
今日はテレビを見ながらそんなことをずっと思い返していたせいか、夕方にはすっかり気持ちがダウンしてました。
夫が帰ってきてくれて、やっと少し気持ちが楽になりました。
それにしても、地震が昨日でなくて、妹達が無事東京に帰ってたことも、姪っ子たちがこの地震を経験しないで済んだことも、本当に良かったです。
しばらくは余震にも注意しなくては、です。
そして、これを機会に災害グッズの見直しも。
いつも付け焼き刃な私、なのでした。