がんビジネス

今日は、午前と午後に少し、お仕事。
あとはだらけてました。

ところで、がんになると、いろんなことを勧められます。

実際に私自身、いろいろやってきました。

サプリとしては、びわ、水素水、ミドリムシ、ナルトレキソン、アルファリポ酸、コエンザイムQ10、メラトニン、フィチンIP6、酵素など。

漢方も、またたび、女貞子などを飲んでいた時期があります。

がんコンサルタントの人のレポートを買って相談もしたり、「抗がん剤治療を受ける時に読む本」という現役のドクターの講演のDVDを買ったり。

関連本はそれこそ、数え切れないくらい読みました。

たとえば漢方は、基本的に体力を増強するもので、手術後の体力を回復させてくれたと思っています。

なぜかある時突然、飲めなくなりました。

先日、Oリングで確認してもらったら、合わないサプリもありましたが、その中でもミドリムシは1年以上飲んで、途中からある友人から伝手で買って頂いていたからと言うわけでもないのですが、やはり最初の頃は体力増強の役に立っていたのでは、と信じています。

今は増強しちゃうとどんどん身体そのものが増強しちゃいそうでダメなんじゃないかなw
って笑っている場合ではない(涙

水素水は大枚叩いて水素水メーカーを買ってしまい、みんなに「効果ないよ!」と言われてしまいましたが、トイレの回数(小の方ね)が頻繁になるので、少なくとも私にとっては、何らかの効用があるのでは、と感じています。

プラセボ効果?!

それでもいいよね。

私は、良いと聞くと、話を聞いて納得できればとりあえず試してみるタチです。
よっぽど値段が高ければ、経済的に無理、というものもありますけれど。

ただ、どうしても抵抗があるものもあります。

ネットワークビジネス商品です。

ネットワークビジネスそのものを、私は否定しません。
ただ、そもそもネットワークビジネスには、「友情をお金に換える」ようなところがあります。

それが、「ガン」となると…。

「友達を心配する心」と「商売」は、両立しないんじゃないかと思うんですね。
普通に良いものを売るのなら、それは商売でもまったく構わないんです。

ネットワークビジネスの「友達だから買わなくちゃいけない」「友達だから一緒に儲けましょう〜」「自分たちの製品ならすべてが良い」という感じで、自分の意志が封じられてしまうところが嫌なんです。

以前から、どちらかというとマイナスの意味で気になっていた、水があります。

FBのがんグループのオフ会で、その水を元にしたクリームで無理やりのようにお化粧した顔の左側だけマッサージされてしまい、初めて行って誰も知らない場だったので、内弁慶の私としてはw、文句が言えずじっと耐えるしかなくて、恨みに思っているから、というのも理由のひとつかもw

なんにしても、体を水が作っているのは本当のことですし、良い水を摂るに越したことはないでしょう。

けれど、良い水を飲むことで、ガンが治るとか再発しないとか、副作用が軽いとか、どうも納得しかねます。

私が持っている「病気を治す飲水法」という本にあるように、特別の水でなくても、良い水を十分飲むことで、様々な不調が解消するという主張もありますから、そういうこともあるのかも知れない。

問題は、そういう商売をしている人が「自分たちの水を飲まなければ、再発しますよ」、究極的には「飲まないとあなた死にますよ」と、暗に言っているようにガン患者には聞こえる、ということです。

最近指摘させてもらったのですが、「その水を飲むことで、大腸ガンが治っている。中にはたった2ヶ月で寛解した人がいる」という記述。

確認すると、みなさん、手術をしているとのこと。

大腸ガンの寛解、って?

ステージ4、つまり遠隔転移のある場合以外、手術をすれば基本、ガンは取りきれるのが大腸ガンです。(もちろん例外はあるにせよ)

私もそうですが、手術が終わった段階で、ほかに転移がなければ、寛解。

それは、私が飲んでいたサプリや漢方とは、なんの関係もありません。

物理的に取り除いた。

それだけ。

その水を売っていらっしゃる方は、真剣に信じているようで、ご自身のサポートした何人かの「奇跡」を繰り返し繰り返し、喧伝してらっしゃいます。

ガンが縮小した、手術後の回復が特別に早かった。
再発もしていない。
それもそのお水のおかげです!

ってね。

そもそも、大腸ガンは5年生存率が高い病気で、ステージ3bでも、70%くらいは生き延びるというガンなので、そもそも「治る」率が高いわけで。

それでも、自分が水が効くと信じているから熱心に売ることができるのであって、お金のためだけにガン患者を利用しているとは考えたくはありません。

だからこそ、誤解を招く言い方には気をつけて欲しいと思うんですね。

「この水は効きますよ」

薬事法的にもアウトだと思うんですけれど、それよりも、

「この水を飲まない人は再発しますよ」

というメッセージになってるんじゃないかと、考えて欲しいです。

同じ水を飲んでいたグループの方が最近続けて二人亡くなっていて、「飲む量が足りなかった」と言われていたとあちこちで聞いてしまい、いやーーーーーな気持ちになっているのも、今回こんなにこだわっている理由かもしれません。

繰り返しますが、ガンに効くものを売る、その商売自体を私は否定しません。

否定どころか、ありがたいことだと思います。

いろんな選択肢があると、知るだけでも希望が湧くわけだから。

でもね、脅すのは、やめてよ。
ガン患者はそれでなくてもセンシティブなんだから。
しかも、そういうところの商品って、やたらと高いんだよね。
それでなくてもガンは治療にも他のあれこれにも、お金がかかるのに。

先日も、FBのガン友達が、胸の激しい痛みで「転移?!」と不安になっていたら、帯状疱疹だったという話を聞き、「ガン患者のあるあるだね〜」と盛り上がったばかりです。

本当に、やめてよ。

心から、そうお願いしたい私なのでした。

それにしてもこのお水の宣伝…。

一度、薬事法を扱っているところに(どこか知らないけど)問い合わせ、してみるべきかなあ?

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